#16 告白文化は日本だけ…!?

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こんにちは、かねちん夫婦です。

引き続きドイツ人のトーマスさんと食事をしながら沢山の話を聞いていきます。

今回はなかなか聞けない恋愛事情について話をしてくれました♪

ドイツと日本の恋愛感覚の違いにびっくりする内容でした!

目次

日本人女性についてどう思う?

前にも聞いたけど何でも聞いていいって言ってたよね?

確かにね。

聞きたいんだけど…

さほちゃんは日本人女性についてどう思うのか、トーマスさんに質問します。

学生との恋愛は?

トーマスさんは教授なので沢山の出会い・チャンスはあるのではないかと、さほちゃんは思っています。

それって学生のことですか?

トーマスさんにとって学生達は少し若すぎると話します。

しかしドイツでも日本でも、教授が学生と付き合うことが極稀にあるんだとか!

あまり詳しくはないんだけど法律違反だよね?

トーマスさんは、日本の女性についてどう思いますか?という質問をこれまでに沢山受けてきたそうです。

外国人としてこの質問をよくされますが、何と答えていいか分かりません。

ただ、トーマスさんはポジティブに受け止めてくれているそう。

日本と海外の結婚に対する考え方

日本の女性は容姿が素晴らしくてきれいだと話してくれました。

またヨーロッパの女性よりも保守的だといいます。

そしてトーマスさんは女性の働き方について話します。

多くの女性が、たとえ今働いていても、結婚後は専業主婦になりたいと願ってるよね。

そうですね。

これはヨーロッパよりも日本人に多い考え方だと感じています。

トーマスさんはこのことについて本質的に悪いことでないが、個人的にはそうは思えないと話します。

なぜかはわからないけど、これは伝統的な日本のシステムだよね。

日本の家庭の多くは男性は仕事に行き、女性は家にいます。

そして男性は毎日残業して、夜10時に帰ってくる人が多いとトーマスさんは感じています。

子供が出来ても、夫は週末にしか子供に会えないかもしれません。

そして子供が成長するにつれて、家族と疎遠になるかもしれないと話します。

これは、日本が世界で最も豊かな国だったバブル期には成功したモデルだったようです。

バブル期の日本は男性は「企業戦士」として働き、女性は「寿退社」が一般的とされ、職場結婚やお見合いが主流でした。

恋愛は結婚と直結しており、「三高(高身長・高学歴・高収入)」の男性が理想とされていたんです。

現代とは大きく違いますね!

しかし、良くも悪くも、今はもう通用しません。

トーマスさんがこれまでに出会った中にも、昔の理想に固執しようとする人がまだいると話します。

トーマスさんの視点は、かつて日本の豊かさを支えた「企業戦士」と「専業主婦」という家族の形が、今や個人の幸せや家族のあり方を縛る過去の幻影になりつつあることを示唆しています。

バブル期の成功モデルが、時代の変化の中でいかにして乗り越えるべき課題となったのかを考えさせられますね。

告白しない!?

話は恋愛事情にもどります。

私が会った日本の女性のほとんどは本当に親切でした。

そしてトーマスさんが外国人として、日本人と恋愛するための難しいことを教えてくれました。

告白文化は日本独自!

なんていうかな…告白?

英語にはぴったりの言葉がありません。

直訳すると「confession」=「打ち明ける」となります。

それはあまりにもかしこまりすぎだよね?

うーん。

さほちゃんは告白は重すぎると感じているそう。

トーマスさんは若くて時間があった頃、日本のアニメをよく見ていました。

そして アニメでは、学校で告白するシーンがよくあったと話します。

そして日本に実際に訪れて

これが現実でも人々が期待するものなんだ…

とびっくりしたんです。

欧米での恋愛

トーマスさんはドイツをはじめとする欧米諸国の恋愛事情について教えてくれます。

欧米ではお互いを好きかどうかを見極める期間があります。

お互いが好きならデートをして、もしかしたら一緒に寝ることも。

誰かが言ってたけど3週間から3ヶ月の間に、一緒にいたいかどうか決めるべきだって。

明確なルールはありませんが、基本的には告白のようなものはなくリレーションシップショッピングと同じだと話します。

リレーションシップショッピングとは、企業が顧客一人ひとりとの長期的な信頼関係(リレーションシップ)を築くことで、顧客が「特別なつながり」を感じながら買い物をするという新しい購買体験、またはその考え方を指します。

大学では、学生がコースを受講するかどうか決めるのに数週間の期間があります。

その期間とデートも同じだとトーマスさんは考えているそう。

トーマスさんはそのようにして数週間から数ヶ月かけて、今後どうするかを見極めて恋愛を進めているんです。

欧米と同じようにしていたら…

しかし、そのように過ごしているとトーマスさんは女性によく聞かれるそうです。

「私たちってどういう関係?」と。

そして、ある程度心を決めるのですが、それ以上に進む前に

  • ただの友人関係なのか
  • それとも知り合い程度なのか

はっきりさせるために「告白」しなければいけません。

最初、このことを聞いたり知ったりしたとき、とても怖かったです。

怖い?

トーマスさんは告白はとても重いと感じています。

相手の事をよく知らないのに、決断し告白をする。

そして、告白して相手が受け入れたら一緒になる。

でも単純な事じゃないよね。

告白をしてうまくいっても、永遠に一緒になるという意味ではありません

日本では数週間たった時に「別れる」ということもよくあります。

それを知ったとき、告白をする意味は何だろうと思いました。

欧米でも何年か後に別れることはあるかもしれませんが、それでも告白をするよりも先に、まだお互いを知る段階があります。

その段階を踏まずに「告白」から始まることにトーマスさんは違和感を感じているようです。

トーマスさんは以前、東京でシェアハウスに住んでいたとき、同じくらいの年齢の人達がいたので恋愛について話す機会がありました。

告白しても別れるのは普通だよって言われたよ

それを聞いたとき、はじめは理解できませんでしたが少し安心した一面もあったそうです。

私たち故郷のやり方と似ているんだ。

同世代のリアルな恋愛・告白について聞くことで、告白は「余分な手順」とトーマスさんの中では位置づけされたそう。

意味はありますが、すぐに結婚しなければならないという意味ではありませんよね。

確かに…

実際に私にも起こったんだ。

続きを聞かせて!

トーマスさんの過去の恋愛!

これは去年の話で、宮崎に来る前のことです。

東京の大学在籍時代、トーマスさんには強く惹かれる女性がいました。

トーマスさんは彼女と一緒にいたいと思い、告白して付き合うことに。

しかし…

4、5週間後には、「やっぱり違う」と言い出したんだ。

トーマスさんは別れることに反対でしたが結局そのままお別れすることになりました。

これについては個人的にとっても苦い経験になったと話します。

本当に難しいよね…

日本の文化は「~しなければならない」という考え方が強く、すべてを白黒はっきりさせる必要があるとさほちゃんは語ります。

そうですね、私もそう思います。

トーマスさんはこの日本人の習性は恋愛だけに限らず何にでも言えることだと感じています。

日本人の友人の一人は、それを「100%文化」と呼んでいたよ。

言うのか言わないのか、100%の選択肢しかない、つまり100%起こると保証できることだけを言ったり、したりするということです。

例えば去年、大きな会議がありました。

トーマスさんは日本の大きな組織から奨学金をもらっていて、奨学生全員が東京に集まることになっていました。

しかし、前日には台風ほどではありませんでしたが強い雨が降っていました。

そして、イベントは中止に。

中止になった理由は「九州や西の地方、北海道から来る人がいるかもしれない」ので、来るのが難しい人がいる「かも」しれないから、全員中止にしようという考えでした。

私はそれを100%文化とは呼べない。

「注意文化」と呼ぶ事にしたんだそう。

注意文化…

トーマスさんの考える注意文化

注意文化はドイツから日本に来たのではないかとトーマスさんは考えています。

ドイツから日本に来て、多くの警告があることに気づきました。

日常生活で「注意」という言葉をよく聞くんだ。

多くの文章や指示にも書いてありますし、電車に乗るとき等も常に目に止まります。

東京の方が宮崎よりも過激かもしれませんが、それでもいつも耳にするとトーマスさんは話します。

この種の警告から逃れることはできません。

日本の「注意文化」は、集団の調和を保ち、他者への迷惑を最小限に抑え、社会全体の安全と効率性を高めるという点で、非常に機能的な側面を持っています。

その背景には、稲作を中心とした共同体社会の歴史から育まれた協調性や、「恥の文化」といった国民性が関係していると言われます。

しかし一方で、その細かさや完璧を求める姿勢は、時に窮屈さや過剰なストレスを生み出し、個人の自由な発想や挑戦を抑制する可能性があるという負の側面も併せ持っています。

日本の社会の長所と短所の両方を映し出す、興味深い特徴と言えるでしょう。

まとめ

ドイツ人のトーマスさんと食事をしながら話を聞きました。

恋愛事情から、日本の文化・習性について考える切っ掛けになったというトーマスさん。

私達の日常に馴染んでいる「注意」にも、外国人ならではの着眼点がありましたね。

▼今回のインタビュー内容のyoutubeはこちら▼

次回は婚活の話が聞けるかも!?

ここまで読んで頂きありがとうございました♪

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